昨年コチラでMac miniを1Uラックマウントサーバ化した際のハナシを書いたけど,その後サーバの増設が必要になり,再度組み立ててみました。その際の様子をメモがてら。
今回もソネット社の“xMac mini Server”なる1Uエンクロージャを手配。Mac miniを内部に固定し,Thunderboltケーブルを引き回すことで,複数のPCI Expressカードを挿せるようになるシロモノです。前回調達した“XMAC-MS”から“XMAC-MS-A”に型番が変わり,USBポートが3.0に対応したほか,PCIeのハーフレングススロットとフルレングススロットの位置が反転したり,電源ユニットが整理されたりと,内部構造がちょこちょこ変わっていますね。新モデルの方がエアフローもよさそうです。
前回は外部ストレージ用に Fusion-io社の“io-FX”というPCIe SSDを入手しましたが,Mac向けドライバの最新OSへの対応が遅いこともあり(そもそもMac用ドライバを提供してくれているだけでもありがたいのだけど…),ドライバレスで動く“Tempo SSD”を取り付けることにしました。この製品は,単品ではストレージ機能はないものの,任意のSATA SSDを最大2台取り付けることができるPCIeカードで,専用のPCIe SSDと比べると性能は若干落ちるものの,容量やパフォーマンスに応じたSSDを自由に選べるメリットがありますね(そしてトータルコストも想定的に安価)。ちなみに写真では,IntelのDC3500 480GBというモデルを取り付けています。
セッティングは簡単。Mac miniをガイドに沿ってはめ込んだ後にケーブルを引き回し,必要に応じてPCIeカードを差し込めばOK。今回のケースでは TimeMachineバックアップを定期的に走らせる関係で,2TBの2.5インチハードディスクも空きスペースに設置しています。一応ぐらつかないように粘着性の耐震シート(ジェル)を挟んだ上で。
あとは起動確認を行い,ラックマウントサーバに設置すればOKなのですが,OS X Mavericks以降,モニターをつながない状態(いわゆるヘッドレスモード)でMac miniを起動すると,ビデオドライバが正常にロードされないらしく,Remote Desktopで操作するとマウスが極端に遅延して動く困った現象が発生します。そのため,ワザワザHDMIポートに接続するとディスプレイがつながった状態をエミュレーションするのダミーアダプタまで作られている(参考)ほどなのですが,海外から輸入するのも面倒なので,こちらの情報を参考にダミーVGAアダプタをつくってみました。
確かにコイツをDisplayportに挿しておくと,Remote Desktop操作時も画面描画がもたつかなくなりましたが,1基しかない貴重なThunderboltポートをツブしてしまう点や再起動時に時々認識しなくなる(=画面のもたつきが再発)するのが難点ですねぇ。
おまけ
Mac miniの1U化のハナシとは直接は関係ないけど,VMware Fusion上で仮想化したOS X Mavericks や Yosemite を立ち上げっぱなしにしていると,仮想化ホスト/クライアントともに動作が緩慢になり,ホスト側のOS再起動までレスポンスがわるくなる事象がしょっちゅう発生して困っていました。調べたところ,VMware Fusionのイメージディスクファイル(.vmwarevm)を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選び,表示されたフォルダ内に存在する .vmxファイルをエディタで開き,以下の設定を追記→仮想マシンを立ち上げで(私の環境では)解消しました。ご参考まで〜。
mainMem.useNamedFile = “FALSE”
MemTrimRate = “0”