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2006年12月01日(金)

神岡鉄道の“一時”閉幕 [鉄な話題]

また,ローカル鉄道の灯火がひとつ消えました。

岐阜県の奥飛騨を走る神岡鉄道が,11月30日の最終列車をもって廃線になりました。神岡線は旧国鉄の路線を引き継ぎ,1984年に第三セクターとして開業したのですが,元々神岡鉱山から濃硫酸を輸送するための貨物線としての意味合いが強く,一昨年硫酸輸送がトラックに切り替わり貨物輸送が休止したため,収入が激減→廃止という道筋を辿ってしまいました。年間3万人の利用といえども,1日の利用者数にすると100人を切ってしまうわけで,旅客輸送だけだったら到底成り立たないのはザンネンながら火を見るよりも明らかでした。「公共機関を単純な採算性だけをみるのはどうか」という議論は置いといて,以前乗りに行った時の印象からしても,現状での神岡線の廃止はやむなしといったところでしたね…。ただ,ここにきて“観光鉄道”として神岡線を復活させるというハナシが急浮上してきました。

遅くとも1年半後までに新会社を設立し,週末などに限って観光列車を走らせる計画だそうです。廃線後に路線を復活させようという動きは,可部線のときも岐阜市内線もそうだったけど,途中で頓挫してうまくいった例がほとんどない(皆無?)ものの,今回は「万が一立ち上げに失敗した場合に,旧神岡線の線路を撤去する費用10億円を神鉄の親会社である三井金属から寄付してもらう」という点が違うのですね。また,神岡鉄道の軌道や建物を無償で譲渡してもらうことで合意しているのもポイント。これまで復活に失敗してきたところは,資産の移譲がうまくいっていないケースが多かったのですね。まずは観光鉄道として割り切って,旅客輸送を想定せずに経営プランを立てるみたいだけど,一方では「将来は富山との直通を目指したい」との含みもあるようで。富山市(県)は,コンパクトな街づくりという観点から,鉄道への支援には熱心なので,その点もわずかながら期待できるかな。いずれにしても,再生は苦難の連続だと思うけど,“希望”はあるので,列車がまたこの地を走る日が来ることを期待しています。願わくは,神岡線が終了ではなく一時閉幕であることを。

Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2006年12月01日(金) 22時58分   コメント ( 0 )

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