謹賀新年2019

あけましておめでとうございます。
2010年代最後の年,そして平成最終年が始まりました。

さいきんは更新が疎かになっていますが,幣サイトも気がつけば昨年7月で20周年を迎えました。開始した年に生まれた子がもうハタチになるぐらいの年月が過ぎたんだー,と時の早さとムジョーさにビビっております(^ ^;)。というわけで,ごくたまーにしかアップデートしておりませんが,今後も年1・2回程度うおっちしていただければ幸いデス。

P.S. 写真は,昨秋乗った身延線の車内から撮った静岡側の富士山です。

2018年自腹購入ガジェットれびゅー

今年もやってきましたガジェット類のジバラレビューの時間です。2018年に購入したもろもろの品々について,所感をダラダラと書いていますっ。

MacBook (Retina, 12-inch, 2017):1月

3月にローマで開催される某国際会議での発表が決まったのを「口実」に,MacBook 2016年モデルを2017年版に買い換えました。いやー,搭載メモリが8GBから16GBに増えたのがデカくてね〜。BTOでフル盛にしましたが,初売り限定のギフトカード還元が1万8千円ほどあり,いつもよりは相対的に安く購入できました(それでも高いケドね^ ^;)。超低電力版のCore i7なので決してパワフルなマシンではありませんが,軽い画像編集ぐらいなら難なくこなせますね。1kgを切る重量も○,ソツの無いデザインも◎です。ちなみに発表もこのマシンで無事こなすことができました〜。個人的には,Macのラップトップ機の中では,一番好きなデザインです。

買って良かった度:90点

TRENE(トレネ):1月

スマホ連携盗難防止ブザー。文具製造の「キングジム」が手掛けた製品で,クラウドファンディングのページでたまたま募集しているのを見つけ,支援しました。一時離席する際,荷物の上にこのアラームを置いておくと,第三者が(荷物を)勝手に動かすと警告音が鳴るガジェットで,持ち主が席に戻ると警戒モードが自動解除されるのですね。ただ,アイデアはとてもいいのだけど,誤動作しないか心配でイマイチ実践投入できないでいます(苦笑)。もっとも,こういった製品が成り立つのは,公共の場での盗難リスクが低い日本ならではとも思うんだよね。治安のわるい国だと,アラームごと根こそぎ持っていかれそうだし(^ ^;)。

買って良かった度:70点

Satechi マルチ USB ハブ:1月

MacBookは充電兼用のUSBポートが1個しかないため,USB Type-Cに対応したハブを購入しました。このハブは,充電ケーブルをさらに挿すことができるため,USB機器を使いながらチャージもできるのですね。コンパクトで質感もGood。惜しむらくは,SDカードスロットはついているものの,HDMIポートが内蔵されていないことでしょうか。それは,本体サイズとの引き換えということで,割り切って使っています。

買って良かった度:85点

Anker PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery:1月

USB PD(Power Delivery)に対応した5ポートUSB充電器。これ1つあれば,USB Type-Cに対応したノートPCのACアダプタが不要になるシロモノです。3月の国際会議の出張中はたいへん重宝したものの,その後は若干重い&かさばることもあり,出動タイミングに恵まれず…。国内出張だと,ここまで大がかりな充電器が必要になることが少ないんですよね。長期間の外泊が多い方にはオススメですが。

買って良かった度:75点

Anker PowerCore Speed 20000 PD:2月

こちらもUSB PDに対応した電源…というか,モバイルバッテリー。Ankerのモバイルバッテリーは設計がこなれているというか,品質が安定しているのでむかしからよくつかっているけど,コレはMacBookの充電もできるので,長時間の移動の際に頻用しています。付属のUSB PD対応充電器も,MacBookのACアダプタ代わりとなり◎。欠点は,容量との兼ね合いで(やや)重いことでしょうか。よくできたバッテリーだと思います。

買って良かった度:80点

EIZO FlexScan EV2785:2月

D論執筆が本格的に始まり,細かい図表を複数編集する機会が増えたため,プライベートでは初めての4Kディスプレイを購入しました。本来であれば,昨年12月に発売予定だったのが,延期になっていたようです。HDRには非対応ですが,じゅうぶん美麗。ただ,MacBook Proとの相性なのか,ディスプレイがスリープに入っても繰り返し電源ON/OFFになるループが時々発生することも…。もちろん,表示品質自体に不満ありませんが。また,60WのUSB給電にも対応しているので,MacBookはUSB Type-Cポート経由でディスプレイから直接充電してまます。

買って良かった度:95点

12インチMacBook用レザースリーブ:2月

純正レザーケース。高い,以上(苦笑)。今まで使ってきたケースが若干厚みがあってかさばるため,先日本体を購入した際にもらったギフトカードを使って購入しました。Appleの周辺機器は極端に高いか安いかのどっちかだけど,これは明らかに前者ですな。たしかにフィット感と質感は◎ですが。

買って良かった度:80点

CalDigit Thunderbolt Station 3 Plus:5月

当方のお気に入りメーカーの一つのCalDigitの新作拡張ドック。昨年入手した“Thunderbolt Station 3”からeSATAポートが削られた代わりに,USB Type Aポートが2個追加され,SDカードスロットも加わった巨艦ハブ。USB PDによる85W給電も可能(ただし,ACアダプタは巨大)。現在は,新旧Thunderbolt Stationを同時に使用しており,ともに安定稼働しておりマス。たまに映像信号が出なくなることもありますが,Thunderboltケーブルの再接続で解消するので,それほど問題ではないですね。

買って良かった度:90点

LUMENA 2:6月

こちらもクラウドファンディングのサイトで見つけて支援した一品。USB充電式のLEDランタンで,防水仕様かつ色温度を三段階に切り替えられるのが特徴。実物を受け取ったときは,キャンプにでも行くわけでもなく持て余していたものの,その後ミラーレス一眼を購入した際,ライティング用のミニ照明として重宝するようになりましたとさ(笑)。
…ちなみに余談だけど,この手のCFって,もちろんガチで新規開発するケースもあるものの,海外ですでに発売されている商品がどれだけ売れるか分からないので市場調査的な意味で募るケースも多いようなんですね〜。どうやらこのガジェットもお隣の国で既発売のよぉで(^ ^;)。

買って良かった度:80点

I-O DATA HDMI キャプチャーボード GV-HDREC & Diginnos モバイルモニター DG-NP09D:8月

VHS等のアナログメディアに録画していたコンテンツをデジタル化する必要が生じたため,購入したHDMIキャプチャとモバイルディスプレイ。HDMIキャプチャ側は,AV端子経由の入力も可能です。両製品とも期待通りに動作するので必要十分だけど,キャプチャボードをみると,いかにも液晶画面が埋め込めそうな形状をしているンですよね。2インチでもいいのでここに液晶がついていれば,モバイルディスプレイをワザワザ繋がなくても使えるのにー,と思わなくもない(苦笑)。

買って良かった度:85点

SanDisk エクストリーム ポータブルSSD 2TB:8・12月

USB Type-C接続の外付SSD。速度よし,サイズ感よしで12月にもう一つ買い足しました。ここンところ写真やら動画やらのデータが溢れてしまい,かといっていまさらハードディスクを数珠つなぎにするのもねぇ,との思いもあり,購入した次第。耐久性は不明だけど,今のところ問題なく動いておりマス。

買って良かった度:95点

Anker PowerCore Lite 10000:8月

一体Ankerのモバイルバッテリーをこれまでいくつ買ってきたんだーといった感じですが,常時持ち歩き用にもう一本欲しくて購入した一品。同メーカーの5000mAhの薄型も持っているのだけど,iPhone & iPadの二刀流だと日帰り遠出の際,ちょっとおぼつかないンだよね。そんなときに,この一本があれば大抵事足りるので,サイズ&重量のバランス的にも日常使いにちょうどいい容量かな,と思います。

買って良かった度:90点

MacBook Pro (15-inch, 2018):9月

社会人大学院を9月末で修了することが確定し,「修了祝い」に自分からジブンに買ったヒトシナ。いやー,あぽーの学割が使えるのも今月末までだからね,と銀行に入れていた学費の残りを全投入して調達しますた。しかし…高いネ,高すぎる。CPUをCore i9にして,メモリを32GBにして,SSDを2TBにしたら,ビックリプライスに。この価格で買うことは,今後ないでしょう。というわけで,清水のステージからドロップしそうな心持ちでポチっとなした次第…。たしかに,爆速&快適ではありますが,2016年モデルから劇的によくなったかと言われれば??かも。分野柄,大量のシミュレーション演算をすることがあるので,メモリ増量の恩恵はあるケドね。

買って良かった度:80点

Anker PowerPort ll PD:10月

3月に買った“PowerPort+ 5”が電源ケーブルが外付けで,本体もやや大振りなため取り回しがわるかったので,追加購入したUSB PD対応の小型充電器。MacBookのACアダプタを一回り大きくしたぐらいのサイズ感でプラグも収納できて持ち運びやすく,国内移動時に重宝しています。

買って良かった度:90点

FUJIFILM X-T3:10月

富士フイルム製ミラーレス一眼。フルサイズではないものの,交換レンズの性能が高く,非常にキレのある写真を撮ることができます。フォークアートの作家でもあった亡き母の作品を全記録すべく,大学院修了直後に購入しました。本体は結構いい値段しますが,10bit 4K 60fpsの動画撮影が可能なぐらい処理速度が速く,とてもキビキビと動作し,所有欲をそそる(?)デザインも相まって,なかなか満足度の高い一品です。USB Type-C経由での給電&データ転送も可能と,イマドキのスペックも押さえており,今後数年間は最前線で「戦える」でしょう。残念な点は,ボディ内手ブレ補正機能がないことでしょうか。せっかく,フジは単焦点のいいレンズのラインナップを揃えているのに,これらはことごとくレンズ内手ブレ補正機能が入っていないンですよね…。

買って良かった度:95点

TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB3:12月

MacBook Pro用のUSB Type-Cハブ。同社製TB2という製品も持っていましたが,2018年モデルのMacBook Proとの相性がわるく,うまく刺さらなかったり,途中で接続が切れたりすることがあったため,正式対応を表明している新機種を追加購入しました。基本的な使い勝手に不満はないものの,個人的には有線LANポートよりも,前モデルのようにUSB Type-Cポートを2個内蔵してくれた方が助かったかな,とも。

買って良かった度:85点

Nintendo Switch:12月

言わずと知れた任天堂の次世代ゲーム機。昨年はなかなか入手困難なようでしたが,今年は後半にかけて供給も潤沢になってきたようで,欲しいタイミングですぐに入手できました。ゲームは,D論を書き終えるまで(基本)封印していたのです,ハイ。ようやく肩の荷が下りたので,遅ればせながらゲットしました。いやー。ハードもソフトもスバラシイ出来映え。任天堂のコンソールは,これまでどちらかというと低年齢層を対象にしてきたため,子どもが扱っても壊れにくい…というか,筐体デザインも必然的に対象年齢に合わせている感がありましたら,スイッチは大人が持っても違和感のない上品な仕上がりになっていますね。プラスチックのボディながら,ギミックも高級感があり,ただいじっているだけでも愉しいな,と。ゲームラインナップもすでに粒ぞろいなので,この年末年始はゆっくり遊んでいきます。

買って良かった度:100点

High Sierra の Boot Camp パーティション作成に失敗した場合の対処メモ

High SierraがプリインストールされているMacBook (Retina, 12-inch, 2017) を最近購入したので,前のマシンから移行アシスタント経由でデータをコピーした後,Boot CampアシスタントでWindows用のパーティションを切ろうとしたのですね。すると,十分ディスク容量があるにも関わらず,

ディスクにパーティションを作成できませんでした
ディスクのパーティション作成中にエラーが起きました。ディスクユーティリティを実行してエラーを確認し、修正してください。」

なんてエラーが表示されて先に進まないではないか〜。リカバリーモード(Command + R)で起動して,ディスクユーティリティでディスクをチェックするも特にエラーは見つからず,OSの再インストールもやむなしかと思い始めていた矢先…High Sierraではローカルスナップショットなるバックアップ機能がTime Machineを有効化している常時動いているとの情報を見つけ,手動でスナップショットを削除してみたところ…今度は無事Boot Campのパーティション作成に成功!

※ローカルスナップショットは,以下のコマンドで一覧表示でき,deletelocalsnapshots の引数を取ることで個別に削除可能です。

$ sudo tmutil listlocalsnapshots /

# ローカルスナップショットが存在する場合は,以下のような履歴が表示
com.apple.TimeMachine.2018-01-13-212646
com.apple.TimeMachine.2018-01-13-223751
com.apple.TimeMachine.2018-01-13-234111
com.apple.TimeMachine.2018-01-14-004026
com.apple.TimeMachine.2018-01-14-035059

# スナップショットは,以下のコマンドで削除可能(タイムスタンプの部分は適宜変える)
$ sudo tmutil deletelocalsnapshots 2018-01-14-035059

ただ,大量にスナップショットが保存されている場合,一括削除する方法はよく分かりませぬ。

Appleは,このあたりでディスク残量が減ったら自動的にローカルスナップショットも削除されるから問題ないとか言ってるけど,パーティションが切れない不具合を引き起こしている以上,手動で無効化する手立ては用意してほしいものですな。Sierraまではコマンドラインで無効化できたけど,High Sierraからは当該オプションが削除されてしまっているようだし…。

暗号化AFPSのパフォーマンス低下に加え,なにかとバグだらけなHigh Sierraに辟易している当方デシタ。

去りゆくこの年を想って

2017年は私にとって人生最大の衝撃が降りそそぐ一年でした。

…昨年末から体調を崩していた母が正月2日に痛みに耐えかねて入院し,一旦は退院したものの,すぐに容体が急変し,別の病院へ入ることになりました。そこで知らされた検査結果は…昨年手術したガンが再発し,体の至る所に転移しているため,治療は困難との宣告。心の準備ができていなかった分,棒で頭を殴られたかのような強い衝撃を覚えました。それでも運命に抗おうと,少しでも快方に向かうことが期待される食事や療法を試してみましたが,病魔はいつもその一歩先を行き,治療の甲斐なく4月末に67歳で亡くなった次第です。

昨春の手術後に,主治医からガン化した部位を完全に取り除くことができなかったため,抗ガン剤治療を行う必要があると言われ,母は3回(抗ガン剤)治療を受け,一時期は体調も回復しているように見えました。しかし,途中途中の検査をくぐり抜けたガン細胞がわずか数ヶ月で治療困難なレベルまで拡散し,再入院してからわずか4ヵ月でこの世を去ることになるとは…全くもって想定外でした。それだけに,母去りしこの世界の,底のない寂莫感にいまだ全身が覆われているような気がします。

母はアッセンデルフトというフォークアートの達人で,様々な作品を毎日のように描いていました。その作品の一部は,ギャラリーにそのまま残されています。作品の多くは小箱や鏡などの実用品で,日々の生活の中に彩りを添えるものばかりです。母は,何気ない日々にささやかな幸せを見つけ,ありきたりの日々にちょっとしたアクセントを加え,さりげない日々を潤す花々を思い思いに描いていったものでした。キャンバスに描く絵画とは異なり,工芸品であるフォークアートは使われてこその価値がありますので,ギャラリーの作品は,いつかは大切にしてくれる人たちにお譲りすることになると思いますが,しばらくの間は在りし日のまま残しておくつもりです。

弟を13年前に交通事故で突然失い,祖父母を5年前と3年前に亡くした後,次は当面ないだろうと思っていた矢先,こんなことになるとは…人の一生はかくも不条理で時に残酷なものです。遺されたものが思いを引き継ぎ,次の世代にバトンを渡していかねばと思いますが,ヒトリミが長く,同期も概ね落ちついた時分にまだ春も遠く霞みて,ずっと先の見えない一年を過ごしてしまいました。ただ,今秋ようやく論文が一本受理されましたので,来年はD論を完成させるべくラストスパートをかける年になりそうです。なんとか30代のうちに学位を取得し,次の展望に向かって進んでいればと考えています。

今年実感したことは,生きることと死ぬことの間には,それほど大きな彼我はなく,日々“メントン・モリ”のコトバを胸に,「もし今日が人生最後の日だったらなにをすべきか?」を問いかけて,歩んでいかねばならないということでした。いつかは必ず訪れる別れはいつ・どこで起こるか分からず,それでも普段はそのことを意識的・無意識に蓋をして「日常」という名の雑踏の中に埋もれさせていますが,「上がり」がいつ来ても悔いのないよう,一日一日を大切に生きていこうと思います。

絶ちがたき想いを胸に,いつか,遠い彼岸の先で再会することを期して。