やっぱりThunderbolt SSDは速いのぉ

4月から某大学の社会人大学院生になったのだけど,研究(分析)に使うため,これまでシゴトで手掛けてきたシステム一式を仮想化したポータブルドライブを用意する必要が生じたのですねー。で,まずはUSBメモリとしては最速の部類と思われる“Sandisk 128GB Extreme PRO”を調達して,仮想化したイメージファイルを叩きこんだものの…USBメモリ上で仮想環境(VMware Fusion)を動かすには…遅い,遅すぎる。確かにシーケンシャルアクセスはそこそこ速いので,イメージファイルのコピーは思いのほか速かったものの,実際に仮想環境(Mavericks on Mavericks)を立ち上げると,起動に5分ぐらいかかってしまうのですねぇ。立ち上がった後はまぁそこそこの速度で動くものの,盛大なプチフリ(といえるレベルじゃない書き込み遅延^ ^;)が多発し,このまま使っていたらすぐにメモリセルを痛めて使い物にならなくなりそうな気がして,一週間で使用を断念しました(その後,一般用途のUSBメモリとして活躍中)。
で,他に手頃&コンパクトな爆速ドライブがないかと探してみたところ…外付SSDって思いのほか選択肢がないのですねぇ。正確には,2.5インチの内蔵用SSDを外付化するタイプのドライブケース的な製品はチラホラあるものの,最初からフラッシュメモリであることを生かして持ち運びに特化した超小型外付SSDって数えるぐらいない模様。そこで,以前購入したことのあるTranscendの“ESD200”というUSB 3.0タイプの外付小型SSDの追加調達を検討するも…需要がないのか,地味に値上がりしていますなぁ…で断念(Macだと,USBフラッシュメモリに対するTrimコマンドが効かないのも却下した理由の一つ)。そうこうしているうちに実質的な選択肢がなくなっていき,唯一条件に当てはまったのがSilicon Powerの“T11”というThunderbolt接続タイプの外付SSD。120GBしかないのに実売2万円台と割高感が漂っておりますが,Thunderbolt対応というマニアックさ&ポテンシャルの高さに期待してポチッとなしてしまいました。人柱erとしてはぶっちゃけ,Silicon PowerってADATAと同じクラスのややイマイチ品質な印象がどーも昔からあるのだけど,“T11”に関してはいい意味で期待を裏切ってくれました(※現時点では^ ^;)。届いた商品はこんな感じ。

Silicon Powerらしくなく,予想以上に高級感があるじゃないですか〜。しかも,短めのThunderboltケーブルが付属しているのも○。できれば,専用ケースも付けて欲しかったところだけど,とりあえず持ち運ぶときは手持ちのイヤホンケースに入れておりまする。
で,肝心のパフォーマンスといえば…うん合格っ。Xbenchのベンチマークを取ってみたところ,Thunderbolt接続ということも大きいのだろうけど,シーケンシャル・ランダムアクセスともにバランス良くスピードが出ていますね。Xbenchで以前ベンチを取ったThunderboltアダプタ経由の2.5インチSSD(Intel SSD 520あたり)よりもむしろ速いぐらいでした。仮想環境の起動はMacBook Proの内蔵SSDと比べると3倍ぐらいかかるものの,一旦起動してしまえばプチフリらしきものもなく,至ってスムーズに動作しますねー。ただ,Thunderboltの宿命なのか,筐体が湯たんぽよろしく暖かくなります。ヤケドするほどじゃないけど,起動中の2.5インチハードディスクを触ったぐらいの熱を感じますな。まだ長時間使ったわけじゃないので,今後どれぐらい持つかは分かりませんが,貴重な研究データを入れて持ち歩く故,いきなり笑点…もとい昇天しないことを願っておりまする〜。

以下,参考までにSilicon Power T11,SanDisk Extreme Pro,Transcend ESD200のベンチマークを載せておきますね。あくまでもベンチマークの一例ということで鵜呑みにはせぬよう(笑)。

Silicon Power T11 120GB Thunderbolt  HFS+

Silicon Power T11 120GB Thunderbolt接続 HFS+

SanDisk Extreme Pro

SanDisk Extreme Pro 128GB USB 3.0接続 HFS+

Transcend ESD200

Transcend ESD200 256GB USB 3.0 HFS+

iPad用外付けボードカバーがなかないヨイ

iPad miniにつないで使用するBluetoothキーボードを以前からアレコレ試しているものの,結局Mac使い(マカー)兼かな入力派(かならー)にとっては,純正ワイヤレスキーボードを超えるものはナイとの結論に達した次第…が,いかんせん,元々持ち運び用に設計されているわけではないので,かさばるし形状上iPadと一体的に使うのがなかなか難しいンですな。で,なにかいいケースがないか調べてみたところ,Apple StoreでIncase製のキーボードカバー(Incase Workstation for Apple Wireless Keyboard)が売られているのを見つけ,iPad mini向けとは書かれていないけど,モノは試しにと注文してみました。で,届いたのがコレ。

開けたところ,ただのプラスチッキーなカバーが入っているだけで,なんで“Origami Workstatin”なんて妙な名前がついているのだろうと首を傾げたのだけど,実際にキーボードを取り付け,背面の折り目に沿って面ファスナー同士をくっつけてみたところ疑問が氷解。

おお,折り紙のようにケースが立体形状になるではないかー。このこの三角錐の平面部分にiPadを立てかけると,ちょうどいい具合にスタンドとなるワケです。

じつは結構前からある製品らしく,サポートモデルに現行世代のiPad Air/mini は書かれていないものの,iPad miniに関しては純正ケースに入れたまま立てかけてもまったく問題なくタイピングすることができました。傾斜角も適切で,Wireless Keyboardそのもののポータビリティのわるさ(デカさ・厚み)に目をつぶれば,移動中に文章を打つのがすこぶるはかどりそうな一品です。

…ただ,Apple Wireless KeyboardでJISかな入力をしてみたところ,iOS 7.1で試した限り,Apple純正アプリ以外では長音をはじめとするキーボード右端の列の文字がナゼか印字通りに入力できないようなのです。しかも@の位置もおかしくなるし。どうやらUS配列のキーボードとして誤認識されるようなのですな。不思議なのは,Pagesやメモ,リマインダといった純正アプリだけは,どの文字も正しく入力できるよーで。これは,各アプリの対応待ちなのかなぁ。EvernoteやOneNoteでバリバリ文字打ちしたかったのだけどね(長音もまったく入力できないワケではなく,配列が別のキーにズレてしまっているだけなので,都度注意すれば打てるのだけど)。

今年最後のデジタルガジェット買いナリ

さいきんバイヤーヨロシクデジタルガジェットを買いあさっている拙者ですが,今年最後の買い物として,iPad mini Retinaディスプレイモデルの SIMロックフリー版とIEEE 802.11ac対応の AirMac Extremeベースステーション(WiFiルータ)を入手いたしますた。iPhoneはあぽーすとあが公式にSIMロックフリー版を販売し始めたので国内でも入手しやすくなったケド,iPad はまだキャリア版しか販売されていないのですね〜(ドコモからまだ出ていないからだと思われ)。これまでiPad 2「新しい」iPadを SIMロックフリー版で調達してきた身としてはキャリアの縛りを受けたくなかったので,今回も海外から「お取り」寄せしました。例によって Expansys というイギリスの通販業者(倉庫は香港)から買ったのだけど,円安傾向につき,前回利用したときよりもチト割高感がありますな。

在庫があれば,注文してから一週間も経たずに到着。相変わらずシゴトが早い。

ドコモの MVNO である「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のファミリーシェアプランを使って,3枚目の SIMカードを nanoSIMタイプに変更(SMS機能付き)の上,挿入。APNの設定をするだけで,無事 LTE通信が出来ました。ピクトグラムも立つし,技適も通っているので,国内での使用も何ら問題ナシ。

Retina ではない iPad mini(初代,WiFiモデル)との外観比較。新モデルの方が気持ちだけ厚みが増してますな(7.2mm→7.5mm)。重さも30g程度増量ナリ。写真では左が旧モデル,右が新モデルです。

おまけでケース比較。旧モデルでは,JISONCASE の本革ケースを使っていました。手に馴染んでとても使いやすかったケド,傷がつきやすかったのと,電源ボタンがクリックできるように作られていなかったのはちょっとだけザンネンでした。ちなみに新モデル用には,Apple純正Smart Case を調達ナリ。収まりはヨイものの,ケースのクセして高い〜。

画面の比較。さすがに Retinaモデルは,肉眼では判読できないほどドットピッチが狭いですな。iPad mini の最大にして唯一の弱点がクリアされ,現時点では最強のタブレットだと思いマス。

ところ変わって,こちらは AirMac Extreme 新旧モデル比較。ぶっちゃけ自宅では,パソコンは有線LANでつながっているので,802.11ac の実力はまだ測れていないのだけど,電源内蔵で筐体がスッキリした感はあります。ただ,ちょっと高さがあるので(←アンテナも兼ねているらしい),置き場所は見直す必要があるかもね。なお,外部ポート数には特に変化はありません。TimeMachine やプリンタ共有に使用する USBポートが3.0に対応してくれれば言うことなかったのだけどね〜。

ついにThunderboltハブを入手ナリ

今夏発売予定と聞き,首をなが〜くして待っていたものの,9月になっても発売される気配がなく,もしかしたら今年中に出ないのかなと思っていた CalDigit社の“Thunderbolt Station”がよーやく国内でも出荷されました。で,タイミング良く初回出荷分(わずか30ロットらしい)で注文することができ,昨日ブツが届いた次第(↓下の写真は箱を開けているところ)。

思いのほか,コンパクトなパッケージングですな。ドライバCDはおろか,説明書すら入っていない潔さ(笑)。全部,Webでダウンロードしろってことみたいだね。ちなみに,Mountain Lion だと Thunderbolt Station内蔵の Ethernetポートを使用するためにドライバを入れる必要があるみたいだけど,Mavaricks に上げておけば特に入れなくてもよさそうです(それもあって,メインマシンを急きょ Mavaricks化したンですな)。

本体も小ぶりにまとまっています。金属筐体(たぶんアルミ)なので,剛性も問題なし。海外メーカーの周辺機器にありがちなポートがゆるいといった不具合や立て付けのわるさもなく,製品としては充分な仕上がりです。ただ,日本国内向けに出荷しているのにコンセントが3芯というのはチトいただけないね。じつは,競合製品にあたる Belkin社の“Thunderbolt Express Dock”も付属のACアダプタが3ピンと聞いていたのだけど,なんか理由があるのでしょうかねぇ。ま,3ピンに対応しているマルチタップかコンバータを噛ませばいいハナシだけど,ちとメンドウですな。
で,最後に設置例の写真をば。

Thunderbolt Station を置いている台座はゴチャゴチャしているけど,MacBook Pro側の配線は随分スッキリしたので,気分イイですな〜。まだ半日しか使っていないケド,今のところ特に不具合はなく,Thunderbolt Station側の USBポートも USB 3.0 として充分な速度が出ていると思いマス。あいにく今は外付けディスプレイを持っていないので試せないけど,MacBook Pro側の HDMIポートとあわせて,トリプルディスプレイも試してみたいな,と妄想を抱いておりまする(…なーんて,まったくゼータクな話ですな^ ^;)。

追記
Thunderbolt Station を ACアダプタにつなぐと「キーン」といった少々耳障りな高周波のノイズが鳴るけど,Macにつないでデバイスが認識されると音は消えました。また,正面の控えめな LEDインジケータも Mac が起動しているときしか光らないようです。

Mavericks へアップグレードした際に消えない Previous Systemフォルダができてしまった場合の対処法

遅ればせながらメインマシン(MacBook Pro Retina 15inch, Mid 2012)を Mountain Lion から Mavericks にあぷでしました。Mavericks では Mail.app がUTF-8(+ASCII)以外のエンコーディングのメール送信に非対応になってしまうなど,後々トラブルの元になりそーな変更も加わっているけど,インストール後いの一番気がついたのは…ボリュームのルートに謎のフォルダが出来ているではないか。“Previous System”という見慣れぬフォルダが生成されており,ググってみたところ消しても問題なさそうだったのでゴミ箱ポイしたものの,何度Finderから「ゴミ箱を空にする」を選んでも消えてくれないのですね〜。仕方ないので,伝家の宝刀

sudo rm -rf /Previous\ System/

をしてみるも,“Operation not permitted.”と表示される始末。よくみると,vmフォルダの中には“sleepimage”というファイル(※ハイバネーションで使用される一種のスワップファイル)が残っており,アイコンにロックマークが付いていたので,rootユーザーでロック解除するも,何度やってもすぐに鍵マークが復活するではないかぁ。散々試した挙げ句,件のファイルは微動だにしない(実際移動もできない)ので,マカー歴15年以上の拙者もさすがにアタマを抱えてシマタ。でも,改めて見てみると,コマンドラインから rm を実行した際,「“schg”フラグが立っているので削除できない」的なメッセージが出ていたのですねぇ。すっかり見逃してた。で,BSD系の UNIX には,パーミッション以外にファイルへのフラグを立てることで,削除禁止などの設定ができるのだけど,OS X も元はといえば BSD なので,この機構が生きているのです。ちなみに schgフラグはシステムがファイルの変更を禁止する属性なので,以下のコマンドで属性を解除し,rm することでよーやくファイルが消えてくれました。めでたしx2(^ ^;)。

sudo chflags noschg /Previous\ System/private/var/vm/sleepimage